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橘一の京洗い
着物を美しく保つための定期的なお手入れに。
「京洗い」は着物を仕立てたままの状態で全体的な汚れを落とす、着物のお手入れの技術のひとつです。 着物をすべて解いて洗う「洗い張り」とは違いますので、お手軽にお手入れが可能です。
着物一枚一枚を職人が検品し、汚れやすい部分を手作業による前処理を施します。溶剤と専用洗浄機も使用しますが、職人の経験、知識に頼るところも多くあり、その一連の工程を【京洗い】として行っております。
※「京洗い」は株式会社橘一の登録商標です。
橘一の京洗いについて
自社開発した特殊な溶剤(洗いの際に奪われる脂肪分を補う効果があります。)を使用し、柔らかい絹の風合いを損なわないよう細心の注意を払うと同時に、汚れ落としや乾燥によって縮みや傷みが生じないよう多くの工程が手作業で行われます。乾燥工程の温度・湿度を着物(絹)に最適な条件に合わせた着物専門の洗いです。
京洗いはファンデーションや皮脂などの油性の汚れやホコリなどを落とすことができますが、「シミ抜き」や、汗などの水溶性の汚れ落としには「汗抜き加工」と、汚れや着物の状態に合わせたお手入れを京洗いと一緒に行うことをおすすめします。
補足
対象アイテム:着物・帯
作業日数:通常1ヶ月(※ 至急対応のご相談可能です)
※ 浴衣・作り帯は対象外です。
※ 古いものや生地が弱っているもの、ご依頼の作業内容などにより、京洗いではなく手洗いとなる場合があります。
京洗いの工程
① 検品
熟練の職人が一枚一枚検品し、着物の生地の状態、シミや汚れなどを確認し、次の工程へと進めます。
② 前処理1
ブラシによって手作業でトントンとやさしく、襟・袖口・上前などの汚れを落とします。
③ 前処理2
ブラシで落とせない部分を、汚れ落とし用ガンで再処理します。
④ 洗い
全体の汚れをワッシャー(専用洗浄機)によって濯ぎます。
⑤ 乾燥
一枚一枚竿に掛け、60度前後の温度、適切な湿度を保ちながら、暗室で乾燥させます。
⑥ アイロン仕上げ
着物の内部に湿気が残らないようアイロン台の下からバキュームによって吸気しながら、生地に負荷をかけないよう浮かしてアイロンで仕上げます。