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家紋加工
家の印として代々伝わる「家紋」は日本の文化。
「紋屋」として、これからも伝統の技を継承していきます。
着物の紋入れ「紋屋」としてはじまった橘一。家紋加工も承っております。
「紋が汚れたり、滲んだりしている」「別の紋に入れ替えたい」「紋を消したい」などのご要望がありましたら、まずはお気軽にご相談ください。着物の状態を確認し、加工内容などご提案いたします。
正装
黒紋付・黒留袖・喪服等
紋章上絵描きといい、鍛錬された職人が一点一点描き入れる技法です。正装の着物の場合、日向紋を五つ入れるのが正式です(日向五つ紋)。
紋場を既に丸型に染め抜いた「石持(こくもち)」と、ご注文を頂いてから家紋の形に合わせて染め上げる「誂染め(あつらえぞめ)」の二種類があります。
紋の中(石持)が汚れていたり、黄ばんでいる場合などは、薬剤を使って漂白するなど下処理を施します。
石持(こくもち)
石持は丸型に染め抜いてある紋場に、お客様の家紋をお入れする、黒染め商品の一般的なスタイルです。 留袖や喪服など、既に染め上がった着物に紋入れ加工を行うので、短時間でお渡しできます。
抜き紋
無地染め、色留袖など(最初から紋場が白く抜けていないもの)
染め抜き紋とも呼ばれています。紋の形に白く染め抜く技法で、縫い紋、刷り込み紋などのおしゃれ紋に比べて格式の高い家紋の入れ方となります。
準礼装である色留袖には日向紋を入れるのが常識的ですが、紋の数については、三つや一つを選んでもよいでしょう。
抜染剤や抽出剤などを使い、家紋の形をした型紙を利用して漂白を行い、その上に家紋を入れます。
■ 日向紋(ひなたもん)
表門(おもてもん)とも言い、紋入れの最も基本的なスタイルです。五つ紋であれば格式が高くなり、一つ紋なら自由度が広がります。正装には必ず日向で紋入れします。
■ 陰紋(かげもん)
日向に比べて目立ちにくくさりげない表現になりますが、複雑な紋の場合、日向より目立ってしまったり、綿密すぎて陰にできない紋もあります。
いずみ紋(刷り込み紋)
家紋を家柄を示す目印としてだけでなく、ワンポイント的な柄として、おしゃれ感覚で気軽に入れられる手法です。
紋入れの手法の中で最も紋入替が簡単で確実なのが「いずみ紋」です。細密な家紋への表現対応は縫い紋より優れておりますが、抜き紋ほどではありません。また、地色とかけ離れた色は発色しない場合があります。
紋入替・紋消し
新しい着物への紋入れのほか、譲り受けた着物や中古・リサイクル着物などの紋の入れ替えや紋消しもお受けしております。
紋入替・紋消しは作業に入らないと判明しない部分も多くあり、難度の高い作業となります。そのため弊社では、着物・紋の状態をチェックし、どのような作業であれば美しく仕上がるかを前提に、最適なご提案をいたします。
場合によっては、紋の入れ方や着物の状態により、ご要望に沿うことができない場合もございます。しかし、より良く仕上げるためのご提案はさせていただきますので、まずはご相談、お問い合わせいただければと存じます。