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リサイズ(寸法直し)
「体型の変化で昔の着物が合わなくなった」「娘へ着物を譲るために、寸法を直したい」「アンティーク着物を購入したが、寸法が合わない」など、リサイズ(寸法直し)はよくあるご依頼のひとつです。工夫によってさらに長く着続けることができるのは、着物の優れたところだと感じております。寸法のことであきらめていた方は、ぜひご検討ください。
着物を解かずに仕立てたままの状態でお直しできるものや、着物を解いてお直しする方法などお客様からのご依頼内容によります。弊社では複合的に作業内容を判断し、着物を知り尽くした職人たちがご提案いたします。
補足
対象アイテム:着物・羽織・コート類
作業日数:通常2〜3ヶ月
お直しの内容により他の作業(シミ抜き、京洗い・洗い張り、仕立直し他)が必要となる場合があります。
リサイズ(寸法直し)の例
袖丈直し
袖の縫い込みを出して袖丈を長くしたり、内側に織り込んで袖丈を短くする方法などで袖丈をお直しします。振袖の場合、袖の縫い込みを切ることもありますし、柄が切れてしまう場合は、袖を解いて柄の位置を調整して袖を作り直します。どの場合も商品を確認してから、どのようにお直しするかを判断いたします。
※すじ、ヤケ、袖の丸みがでる場合があります。
裄直し
肩幅や袖幅の縫い込みを調整して、裄(ゆき:首の付け根から手首まで)の幅を広くしたり、狭くしたりします。縫い込みの長さを確認してから、どれぐらいまで広くできるかを判断します。肩から袖にかけて柄がつながっている場合は柄がずれることがあります。袖の柄を合わせたり、胴裏地との兼ね合いで袖を解いて作り直しをする場合もあります。
※すじ、ヤケがでる場合があります。
身丈直し
身頃の内揚げ、胴裏の縫い込みを利用して身丈を長くしたり、短くします。身丈を短くする場合、内揚げに縫い込む以外に裾をカットする方法もあります。
縫い込みが足りずご希望の身丈にできない場合、足し布仕上げという別布を接ぐ方法もあります。実際に商品を確認してからお直しのご提案をいたします。
※着物をカットした場合、もとに戻すことはできません。
身幅直し
両脇の縫い込みをほどいて身幅を調整します。縫い込みの寸法によっては、身幅を広くできないこともあります。また、お直しすることで脇の柄が合わなくなることもあります。ご要望によっては、柄をあわせるために縫い直したり、柄を足す(描く)場合もありますが、別料金となります。
※すじ、ヤケがでる場合があります。
リサイズのための足し布仕上げ
帯で隠れるおはしょり部分に別布あるいは共布を接ぎ合せ、身丈を長くする方法です。共布(同じ布の切地)をご提供いただきますが、お手元に共布がない場合はそれに近い別布を利用します。
足し布幅は最大2寸5分までをおすすめしています。
お客様の着付けによっては足し布部分が見える場合もあります。できるだけ差異のないよう仕上げますが、足し布したことが目立たないように保証するものではございません。
足し布仕上げの場合、着物をすべて解いて洗い張り、仕立直しをします。その分作業日数や料金が必要となります。