シミ抜き

シミ抜き

着物全体を見つつ、シミの状態を見極めること。
ダメージなく美しく仕上げることを第一としています。

着物全体をきれいにする「橘一の京洗い」では、職人によって検品した後、小さくて軽度なシミであれば京洗いの下処理の段階でお手入れします。しかし、京洗いで落ちないと判断した部分の汚れに対して「シミ抜き」の処置をいたします。

着物を専門に扱う職人たちが、着物の生地や織り・染めの状態を確認し、シミ・汚れの状態や原因となっている成分など見極めた上で、専用の溶剤や道具を駆使し、着物の状態を見ながらお手入れをすすめます。

最新の技術や機械、溶剤を導入しつつ、職人の豊富な知識や技術があってこそ「着物のお手入れなら橘一へ」という信頼を得て、皆さまの大切な着物のお手入れを任されています。

シミ抜き

シミ抜き処置の実例(食べこぼしの古いシミ)

※ほんの一例です。シミや生地の状態などで、シミ抜きの作業方法は異なる場合があります。

【シミ抜き】検品作業

BEFORE食べこぼしによるシミ。古いシミのようです。

【シミ抜き】薬品を漬ける

薬品を漬けます。

【シミ抜き】手で揉む

薬品を染み込ませるために、手で揉みます。

【シミ抜き】シミを突く

固着したシミを突くこともあります。

【シミ抜き】ブラシを使う

ブラシで摩擦を加えます。

【シミ抜き】ペンタイプの薬品

このようなペンタイプの薬品を漬け、化学反応でシミを取ります。

【シミ抜き】薬品を濯ぎます

薬品を濯ぎます。

【シミ抜き】色を差し、地色を調整します

色を差し、地色を調整します。

【シミ抜き】仕上げ

AFTERシミ抜きの完了です。

シミ抜き+お化粧直し

シミや汚れは1点1点違い、同じものはありません。カビやシミが経時劣化していたり、生地が古い場合など、シミ抜きすることで着物にダメージを与える恐れがある場合も考えられます。正しく見極め、シミに合った溶剤を使ってダメージを与えない程度に処理をした後、「お化粧直し」として染色や柄足(がらたし:柄を加える)などの加工を施すことで、着物を再生することが可能です。

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